日本語にしにくい言葉としてadvocateという言葉があります。というのも、日本の文化に根差していないからです。意味としては「自己主張をする、代弁する」ような意味なのですが、どういうときに使うかというと、「自分の意思が通らないような微妙なシチュエーションで、自分の意思を相手側に伝える」ときです。そういうシチュエーションって日本では自己主張しないので、恐らくこの単語は日本語に訳しづらいです。
どうしてこの言葉を出したかということ、アメリカで仕事のオファーをもらったとき、必ずダメ元で自分の希望する条件を言うのが大切です。まさにadvocate。アメリカの格言でClosed mouths don’t get fed.(口を閉じていては、食事を与えてもらえない)というのがあります。自己主張をしなければ、もうそこで得をする機会も逃してしまうということです。自分の希望する条件、給料、福利厚生は必ず伝えた方が得です。私の同僚で北京語が話せるけど北京語の読み書きができない人がいて、北京語サポートの話が回ってくると「私は北京語の読み書きできなくても良いという条件で入社してきてるから、その仕事はやりません」っていつもはっきり断っています。私は再雇用された経験があるのですが、再雇用の条件として「前より高い給与、会社による年金制度、健康保険フルカバー、駐車場フルカバーじゃないと戻ってきません」と伝えていたので、それは絶対条件となりました。もしそのような条件をのんでもらえた場合は、必ず書面にしておくと後々揉めないで済みます。
ネット記事を読んでいるとき、日本のリクルーターが「ありえないような希望条件を言ってくる」とゴネているのを見かけたことがありますが、ゴネて良いのです。自分のスキルや経験を安売りするようなことはせず、ダメ元ではっきり提示していきましょう。
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