自分の価値　日本VSアメリカ

恐らく聞いたことがある人もいるかもしれませんが、「水の価値」という基準はご存じでしょうか。例えば、スーパーでの箱売りボトルウォーターは1本100円もしませんが、これが自販機であれば1本200円近く、飛行機の機内であれば1本600円、もし砂漠で水がない環境だったら何万円出しても買うかもしれません。何の例えかというと、自分はあくまでも自分なのに、置かれた環境によって自分の価値は大きく変わるということです。

アメリカは、人口も国土も日本の20倍とか言われますし、周りは自分のことなんか1ミリも考えてくれない気がしますが、自分の価値は100分の１くらいに感じる一方、日本では人込みに埋もれて、自分の価値って100万分の1くらいに感じます。「アメリカに住む日本人」というアイデンティティがあるためなのかもしれません。でも、日本にそのままいたら、毎日通勤電車で人込みに紛れながら、毎日淡々と家と職場の往復をしていたのかもしれません。結婚もしていなかったと思います。昔から無意識に「将来私は日本にはいないかも」とも思っていたこともあります。人それぞれですが、私は日本を飛び出して良かったと思います。

アメリカで知り合った台湾出身の患者さんがいます。40年くらい前にアメリカに移住したということなのですが、そのきっかけは「アメリカで働いた方が台湾で働くより桁が違うくらい稼げると聞いたから」だそうです。その当時、もちろん英語も話せなかったみたいなのですが、今となっては他の州に住んでいる子供の元を行き来するくらいアクティブに暮らしています。就く仕事次第ですが、「英語がちょっと・・・」と思って尻込みして時間が流れていくより、行きたい！という気持ちが強ければ、英語力は後からついてきます。

アメリカだけではなく、他の国にしても、行きたい国があって、最低でも行けるだけの資金があれば、飛び出してみるのも良いかもしれません。