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アメリカの職場での人間関係

人間関係

アメリカの職場での人間関係はとても微妙ですが、割り切って定時に帰宅できるのは本当にうれしいところです。とても気が合うとか、小さいオフィスでずっと顔を突き合わせているとかでない限り、プライベートと家庭がはっきりと分かれています。

自分自身がいつも中立的な性格で、あまり人の感情的な部分に左右されたくないため、職場での人間関係はまぁまぁスムーズだったかなと思うのですが、一度だけ生涯忘れられないくらい1年間くらい嫌な思いをしたことがあります。

前任者の代わりとして就任した職場だったのですが、同僚の一人の看護士が、ほぼ毎日「XXX(前任者の名前)はあれした、XXXはこれした、XXXだったら普通はこうする、XXXがこうしていたのが懐かしい」とか、連絡事項に関しては私以外の全員に伝えて、私だけに伝えない、ことあるごとに「あんたじゃ遅いから私がやる」とか、かなりのトラウマになっていました。車通勤だったその頃、通勤で職場に向かう人を見ては「この人は職場で幸せにやっているんだろうか」とか思って、病んでいました。結局はその人は辞めて、自分が羽を伸ばせるようになりました。

こういう陰湿な人がいるのは日本だけかと思っていたので、勉強になったなぁと今では思います。仕事中に仕事を投げやって、そのまま戻ってこなくなった人。急に次の日から何も言わずに来なくなって、そのまま辞めてしまった人。勤務中に自分の恋愛事で泣いてどうにもならなかった人。お金がないとか言いながら、体調不良の理由からドタキャンで休む人。自分がマイノリティだと思って、常に被害妄想を持っている人。今だからこそ「良い経験」だと言うことができますが、自分がその渦中にいると辛くてたまりませんし、辞めたくても辞められない状況にある人もいるかと思います。私も次の職場が決まるまで、辞めるつもりはありませんでした。

アメリカの福利厚生では、オンラインのメンタルヘルスケア CalmHeadspace などを提供しているところがあるので、認定心理士や心療内科医とのセッションを利用して、どのように切り抜けるのか話しあったり、心療内科医などはアメリカの保険で通常カバーされるので、ファミリードクターから紹介状書いてもらって、心療内科医と予約を取ったり、保険によってはオンラインクリニックを提供しているところがあるのでそこで専門医と話したり。その他、別のボランティア活動に目を向けたり。

アホらしいことですが、私がやっていたのは、その前任者の名前が出るたびに1ドルお金を貯金箱に入れること。それだけで数百ドル貯まり、それをセルフケアに使いました(笑)。自分のことを1ミリも考えていないような同僚のことを憎く思っている時間こそがもったいないです。とにかくどれだけ自己逃避できるか、負のサイクルに入らないようにするか、と自分に言い聞かせながら、今でもやっています。

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